盛りだくさんのFX資料請求
その見識の差、つまりお金に対するセンスのあるなしが、お金に苦労する苦しい人生と、お金のことを考えなくても好きなことを自由にできる人生という違いを作るのです。
その差を知らない人々がお金オンチというわけです。
前にもお話ししましたが、私たちの社会は資本主義社会です。
けれど資本主義社会の仕組みである経済・金融についても、お金で笑うための見識についても、ほとんどの方が全くと言っていいほど学んできていません。
これは、本当にKのリングに目隠しで上がっているようなものです。
どうして私たちはこんなに何も知らないのか。
それは国の政策だったからです。
私はそれを「日本人お金オンチ化計画」と呼んでいます。
日本人は国の政策としてお金の知識とセンスを身につけさせてもらっていない国民なのです。
そう言うと、憤る人もいるかもしれません。
けれど、国も仕方がなかったのです。
「お金オンチ化計画」は日本のために必要だったからです。
ゼロからの戦後復興、天然資源がない日本の唯一の資源は、安くて優秀な労働力でした。
国は、この労働力を生かした加工貿易で国を豊かにするしかないと覚惜しました。
「加工貿易」は小学校で習いましたよね。
懐かしいでしょ?当時は、まさに我が世の春を謳歌していたアメリカという豊かで巨大なマーケットがあったので、モノは作るほどに売れました。
日本でも大人気だったアメリカのドラマ「O」を思い浮かべてみましょう。
アメリカの専業主婦は、世界でもいち早く電気洗濯機や掃除機を手に入れて、家族の週末のお出かけはピカピカのファミリーカーに乗っていました。
日本をはじめとした他の国々は、ずっとこのファミリー像を幸せの図として追いかけてきました。
さて、加工貿易で利益を生み出すためには、コストダウンが効く規模が必要です。
そのために国は大工場を抱える大企業を支援し、地方から大量の労働力を上京させました。
そうすると、地方と都会との経済格差が大きくなってしまうので、都市で働く人々から税金という形でお金を吸い上げて、公共工事などの形で地方に振り分けてバランスをとってきました。
そのお金を振り分けるための組織が、日本道路公団をはじめとする特殊法人です。
今盛んに不要論が持ち上がっていますし、ここにメスを入れようという威勢のいい声も上がっていましたが。
こうして、「政・官・財の三位一体構造」ができたわけです。
この「お上」が、私たち「勤労の民」をコントロールした結果、日本は一丸となって復興、高度経済成長を経て豊かになってきたのです。
当然、「お上」は勤労の民が小金を持つことを恐れます。
勤労意欲が衰えたら困るからです。
国にとって必要だったのは、毎朝の満員電車に耐えてコツコツ働く労働者です。
終身雇用やその後の年金をアテにしていれば将来安泰という仕組みや、「持ち家」というささやかなニンジンも用意しました。
それでもお金がちょっと余ったなら、郵便貯金か銀行預金をしなさい。
それでなければ国債がいいですよ、ということにしました。
国債とは国の債券のこと。
債券とは借金証書のことです。
つまり国債を買うということは、国にお金を貸してあげるということです。
一方、株式投資なんか普通の人はやらないよ、という一種の情報統制があったと言っていいでしょう。
郵貯や国債に集まったお金は公共事業などの財政投融資に、大手銀行に集まったお金は大手企業に融資されて設備投資に回るわけですから、国にとってこんなに都合のいいことはなかったわけです。
もちろん日本国民にとってもです。
まじめにコツコツ言われたとおりにさえやっていれば未来は安泰だったのですから。
刺激はないけれど、楽だったのは確かです。
国の運営としては効果アリだったというわけです。
しかし、とうとうその幸せなシステムを成り立たせていた根幹が崩れる事件が起きたのです。
それは1989年11月9日。
この事件とは何でしょう?ヒント。
日本の加工貿易はアメリカという大市場を前提に成り立っていました。
アメリカも冷戦構造の下、防波堤として役に立つ日本を守り味方につけておくためにも、せっせとモノを買ってくれました。
そう、答えはベルリンの壁の崩壊です。
これによって資本主義は社会主義に勝利したと言われましたが、実は資本主義の新たな試練が始まったのです。
それまで世界の中央に横たわっていた社会主義という邪魔者がいなくなったので、資本家たちが世界中で資本主義をやりたい放題できてしまう時代が到来したのです。
それを後押ししたのが、インターネットをはじめとしたIT革命でした。
資本家は、世界のあらゆる地域で資本主義をもっとやりやすくするために、世界中のルールを統一しようとしました。
資本家にとって最も都合がいいのはアメリカのルールなので、それを世界中に適用させようと、今もまさに各国にプレッシャーをかけています。
いわゆる「グローバリゼーション」とはこういうことなのです。
もちろん日本も例外ではなく、世界の資本主義というKリングに引っ張り上げられています。
この世界対抗金儲けKリングで赤丸急上昇中なのが、日本の隣に立っていた中国ちゃん。
眠れる獅子の異名をとる中国ちゃんの必殺技は「人件費日本の一却攻撃!」。
この攻撃によって日本はボコボコにされてフラフラ。
中国ちゃん以外の競争相手たちも強者ぞろいです。
その結果「ずっと面倒見てあげるって言ったけど、ごめん。
もうダメ。
自分で生きてね」と国も企業も言いはじめたのが、今言われている「自己責任時代」なのです。
どうでしょうか?社会と経済、ひいては私たちのお財布がつながっていることがおわかりいただけましたか?こうやって見ていくと、リストラだの年金不安だのがどうして起きるのかがわかってくると思います。
歴史を知れば経済や金融も見えてくるのですが、「日本人お金オンチ化計画」でしたから、学校では現代史をほとんどやりません。
教科書の中でも現代史は本当に薄くて、授業も駆け足だったはず。
世間のお金や経済に対する勉強熱はだいぶ高まってきました。
女性誌やテレビの情報番組でもお金の話は頻繁に出るようになっています。
けれどその多くは「どうしたらもっと節約できる」や「得するカード術」、「保険加入のポイント」といったハウツーものばかり。
もちろんこうした話題も大切。
だけど「私たちの生きている社会はいったいどんな仕組みになっているの?」「どういう歴史を経て成り立っている?」といった根本の部分を学ぶことはもっと大切です。
そうしないと、いつまで経っても目隠しをしたまま、翻弄されるままです。
お金の苦労はしたくない。
誰もがそう思っているはずなのに、お金のことを知らない人が多すぎる。
だから、お金に翻弄されてしまうのです。
お金で泣く人と笑う人との決定的な違いは、お金に翻弄されずにコントロールする方法を知っているかどうかということ。
私は銀行、証券会社の現場で「お金で笑う人」をリサーチしてきましたが、彼らは自分の子供たちに「お金に翻弄されずにコントロールする方法」を教えます。
そして、目先のテクニックよりも、とにかく経済の基本的なセオリー、つまり古典的な経済の理論や歴史を教えているのです。
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